校長のひとりごと 11

 先日の全校朝会で、Hさんの作文の一節を紹介しました。「自分の身近な人のためにがんばることもいいけれど、自分が知らないだれかのためにがんばることもうれしくなることなんだな、と思いました。」という部分です。

 人は誰でも自分が大事です。自分が褒めてもらうことはうれしいです。直接ほめてもらったりお礼を言われたりすることがわかっていれば、親切な行動も起こしやすいと思います。目の前にちょっと困っている人がいれば助けたくなるのが人情です。とてもいいことだと思います。

 その相手が目の前にいる人ではなく、「知らない誰か」になる場合、自分から行動を起こすのはよほどの思いがなければできません。でも、実は世の中はこの「知らない誰か」のために働いている人がいなければ成り立たないのです。

 だから、「小さな親切」から、「公共のための良い行動」に自分の行動の基準を高めていく人が増えていくといいなと願っています。

 ちなみに、「挨拶」も一緒だと思っています。小さな親切と同じ特定の誰かへだけの挨拶から、「知らない誰か」のためにもなる「誰にでも」明るい挨拶ができるようになることって、大きな成長だと思っています。 先日の学校公開でも、滝二っ子の挨拶は、参観されたたくさんの先生方から絶賛されていました。思わず「滝二の子達はいい子たちでしょう。」と自慢してしまいました。滝二っ子の挨拶は評判でしたよ。

令和6年12月10日 校報第10号より