子ども達を信号で迎えている時に、ふと考えることがあります。毎日必ず挨拶する子がいます。どんなに雨が強く降っていようが、吹雪であろうが必ず歩いて登校しているのです。
自家用車で送っている理由はそれぞれだと思います。「同じ方向だから・・・」と、通勤ついで。「寝坊したからお願い・・・」と緊急対応。「学校まで〇kmも離れているから・・・」と距離が条件に。「暑いから・寒いから・雨だから・・・」と天候が理由に。いつの間にか「送るのが当たり前」と無条件に。判断基準は、それぞれのご家庭の考え方です。学年も、通学路の条件も、本人の性格も、家族の価値観もそれぞれ違うと思います。「必要」なのか「甘やかし」なのか、その線引きは分かりません。どれが正解だという明確な答えはないと思います。 わが家のことを思い出してみました。小学生の時には集団登校でした。中学生の時には自分たちの出勤時間と重なるので、送ることが無理でした。でも、高校生のときには、基本的に自転車通学だった娘と同じ方向の通勤になりました。思春期の娘の点数稼ぎに、ついサービスで「送ってあげる」とこちらから声をかけることもありました。自転車でも、バスでも自力で行ける高校生なのに・・・。私の目の前を毎日必ず元気にあいさつして通っていく子を見ながら、この子のご家庭では、朝に家を出るときどんな会話がされているのだろうと、ふと考えています。
令和6年12月25日 校報第11号より