
最近、校則について触れられている本を目にしました。一昔前は「男子は丸刈り」「女子はオンザ眉毛」なんていわゆるブラック校則と呼ばれるようなものがありました。この校則も定めた当時は明確な理由はあったのでしょうが、近年の常識的には行き過ぎた制限として扱われることが多いと思います。
「制限」の対義語は「無制限」とあります。過度な制限は考える力を無くすこととつながってしまうようですが、反対に無秩序な「無制限」も、方向性を見失うこととつながってしまします。そもそも、校則とは、学校の教育目的実現の過程において、児童生徒が遵守すべき学習上、生活上の規律として定められたルールとあります。学校の教育目的実現において「制限」側の「丸刈り」「オンザ眉毛」でなければならない必然性は全くありません。では、反対の「無制限」側の代表的な「髪染め」「ピアス」はいつからが適切な許可時期なのでしょう。 小学校の校則には想定していません。もしかしたら、中学校に行くとできなくなるから、小学校のうちに・・・と保護者のお考えでされている場合もあるかもしれません。でも、学校の教育目的実現には必要なことかどうかを考えさせられます。祭りの一時的なことではなく、日常では・・・。
令和7年1月31日 校報第12号より