学びの集大成「卒業式」

 3月15日(金)第83回卒業証書授与式を行いました。教育委員会やPTA、学校教育振興協議会の皆様など来賓が見守る中、卒業証書を一人一人に手渡すことができました。

(当日体調不良等で欠席した4名にも、後日本人に直接手渡すことができました。)

 門出の言葉には、卒業生の思いがたくさん詰まっていました。入学してからそれぞれの学年での思い出やその時の思い、関わっていただいた方への感謝、そして新しい世界へ旅立つ決意。この「卒業式」の日にしか表すことのできない言葉です。練習の時に聞いていた時よりずっと気持ちが込められている、本当に凛々しく堂々とした言葉でした。そして、合唱「旅立ちの日に」は、まさに歌詞のとおり旅立つ決意を見事に歌い上げました。本当に感動の歌声でした。

 この6年間の間には、たくさんの思い出があったと思います。楽しかったこと、嬉しかったことはもちろん、つらかったこと、悲しかったこともあったことでしょう。新しいことを学ぶとき、上手くできて喜んだこともあったでしょう。反対に上手くいかなくて悩んだり苦しんだりしたこともあったでしょう。友だちや先生との思い出もたくさんあったと思います。仲の良い友達と力を合わせた成功体験、トラブルのたびにどうすればよいのかを考えてきた人間関係づくり。自分のためだけでなく誰かのために働くことの意味を知り、それを成し遂げたときにかけられた感謝や賞賛の言葉による充実感や満足感。思い出とともに、心も大きく成長したはずです。

 この6年間の学びは、教科等学習で得られた知識だけではなく、行事や日常生活の中での取組による協働的な学びを通して身につけていく「コミュニケーション能力」や「協調性」、「進んで行動する意欲」など、通知表に評価されない「非認知能力」も伸ばすものでした。「学校」という集団生活だからこそ伸ばすことができた力もたくさんあったはずです。

 今年の卒業生の皆さんは、全校の手本となる素晴らしい学年でした。その姿が卒業式にも見事に表れていました。感動もしたけれど、なんだか晴れ晴れとした清々しい気持ちにもなった卒業式でした。卒業生の皆さんの中学校でのご活躍をお祈りいたします。

(令和6年3月25日 校報第12号より)